★皐月賞調教見解★
おはようございます。いよいよ牡馬クラシックが開幕します。昨年はコントレイルが勝利し、無敗の三冠馬になりました。今年はダノンザキッド、エフフォーリアなど、強い勝ち方をしてきた馬たちが注目を集めそうです。それでは各馬の調教見解を見ていきましょう。
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★出走予定馬調教見解★
2021年4月18日(日)
中山競馬11レース(15時40分発走)
第81回皐月賞(G1)
中山芝2000m 3歳定量
アサマノイタズラ(牡3歳 父ヴィクトワールピサ・母ハイタッチクイーン)
前走:スプリングS2着(中山芝1800m:1分52秒0)
GⅠ初騎乗となる嶋田純次騎手がどんなレース運びを見せるのか…というところがポイントになる。デビュー戦からずっと手綱を取ってきているので、馬の特徴を知り尽くしている嶋田純次騎手が継続騎乗する点はプラス。1週前追い切り(美浦W5ハロン68.5-53.1-39.0-12.3)は3頭併せを敢行。併走馬2頭の最内を走っていたとはいえ、引っ張りっきりの手応えを保った状態で併走同入を果たしていますから、デキ自体は申し分ない。
イルーシヴパンサー(牡3歳 父ハーツクライ・母イルーシヴキャット)
前走:スプリングS4着(中山芝1800m:1分52秒5)
元々は同じ美浦の久保田貴士厩舎所属オーソクレースとの2頭出しになる予定だったが、オーソクレースの方が脚部不安を発症し、皐月賞への出走を見合わせてしまった。中団待機だった前走スプリングステークス、最後の直線で伸びあぐね、勝ち馬ヴィクティファルス相手に0.5秒差つけられている。正直、馬券的には様子見程度の評価が妥当。
※1週前追い切りの動画が公開されていないため、解説は省略します。
エフフォーリア(牡3歳 父エピファネイア・母ケイティーズハート)
前走:共同通信杯1着(東京芝1800m:1分47秒6)
今回注目の1頭。2歳シーズンまではそこまで高い評価を受けていたわけではないが、明け3歳初戦となった前走の共同通信杯で鋭い決め手を発揮し、他馬をあっさり完封しただけでなく、共同通信杯で下した馬たちが、その後の重賞で活躍(2着ヴィクティファルスがスプリングS勝ち、3着シャフリヤールも毎日杯をレコード勝ち)したことが強く影響し、一気に世代最強馬候補の筆頭として名前が上がる。鞍上の横山武史騎手のGⅠ初制覇にも期待がかかる。調教では余力たっぷりの手応えで3頭併せ同入を果たした1週前追い切り(美浦W5ハロン65.8-51.5-38.4-12.7)の内容も良く、正直付け入る隙が見当たらない印象。
グラティアス(牡3歳 父ハーツクライ・母マラコスタムブラダ)
前走:京成杯1着(中山芝2000m:2分03秒1)
短距離路線で活躍しているレシステンシアの半弟にあたりますが、持久力勝負に強い父ハーツクライの特徴が色濃くなっている、芝の中距離路線で早め先頭から粘り込む形を得意にしています。キャリア2戦2勝で底を見せていない点は魅力的ですし、道中の立ち回りの上手さが要求される中山芝コース向きの軽快なスピードを持ち合わせていますから、中山芝2000mで引き続き戦えるところはプラス。併せ馬を敢行した1週前追い切り(美浦W6ハロン84.8-69.4-53.7-39.4-13.1)はラスト1ハロン13.1秒の時計以上に終いの伸びが際立っていたので、レース間隔が空いた中でも上々のデキに仕上がっています。
シュヴァリエローズ(牡3歳 父ディープインパクト・母ヴィアンローズ)
前走:若葉S2着(阪神芝2000m:2分00秒0)
昨年のGⅠホープフルステークスで5着に敗れたものの、年明け初戦となった前走の若葉ステークスで2着入線。久々の前走で馬体重が増えていない点は気掛かりだが、併走馬2頭を追いかける形の3頭併せで馬場の大外から上々の伸びを見せた1週前追い切り(栗東CW6ハロン81.9-66.2-51.8-39.0-12.5)で水準以上の動きを披露。叩き2戦目の上積みが見込める状況でどこまで通用するのか…という腕試し的な意味合いが強くなりそう。
ステラヴェローチェ(牡3歳 父バゴ・母オーマイベイビー)
前走:共同通信杯5着(東京芝1800m:1分48秒1)
昨年のGⅠ朝日杯フューチュリティステークスで2着。道悪馬場をもろともせず、豪快な差し切り勝ちを決めた3走前のサウジアラビアロイヤルカップなど、マイルの重賞で好走歴がある末脚特化型。併せ馬を敢行した1週前追い切り(栗東坂路4ハロン53.1-38.6-25.2-13.0)でキビキビとした脚さばきを披露していましたから、水準級のデキには仕上がっている。しかし、今回2000mを使うのは初めて、またハイペースの根性比べで結果を出している一方、遅い流れからの瞬発力勝負を苦手にしているので、ペースに左右されやすい。
タイトルホルダー(牡3歳 父ドゥラメンテ・母メーヴェ)
前走:弥生賞1着(中山芝2000m:2分02秒0)
昨年のGⅠホープフルステークス4着。ダノンザキッドと顔を合わせた前走の弥生賞で華麗な逃げ切り勝ちを決め、重賞タイトルを奪取。休養明け初戦だった前走は若干緩めの仕上げだったが、単走で行われた1週前追い切り(美浦W5ハロン65.5-51.9-39.2-12.9)では俊敏な脚さばきを披露。年明け2戦目で型通り状態が間違いなく上向いている。ただ、今回乗り替わりになる点が気になります。
ダノンザキッド(牡3歳 父ジャスタウェイ・母エピックラヴ)
前走:弥生賞3着(中山芝2000m:2分02秒3)
昨年のGⅠホープフルステークスを制した2歳王者。年明け初戦で緩めの仕上げ、加えて最後の直線展開が向かなかった事もあり、前走の弥生賞では、ホープフルステークスであっさり先着したタイトルホルダーに逃げ切り勝ちを許し、連勝記録がストップ。余力たっぷりの手応えで併走同入を果たした1週前追い切り(栗東CW6ハロン80.5-65.4-51.9-38.5-11.7)では道中の折り合いも問題なく、叩き2戦目の上積みが見込める状況。
ヨーホーレイク(牡3歳 父ディープインパクト・母クロウキャニオン)
前走:きさらぎ賞2着(中京芝2000m:2分01秒0)
昨年のGⅠホープフルステークス3着。武豊騎手が負傷離脱中のため、今回は岩田望来騎手と初コンビとなる。併せ馬で終いをビッシリ追われ、ラスト1ハロン11秒台の好時計をマークした1週前追い切り(栗東CW6ハロン84.1-67.4-52.1-37.8-11.5)の内容はまずまずといったところ。キャリア4戦すべてでメンバー中最速の上がり3ハロンを計測している末脚特化型なので、展開の助けは必要になるが、差しの決まる流れになれば、上位争いに顔を出す可能性も十分ある。
ラーゴム(牡3歳 父オルフェーヴル・母シュガーショック)
前走:きさらぎ賞1着(中京芝2000m:2分01秒0)
キャリア4戦すべてで2着以内をキープしている安定株。馬体重500kg超の大型馬らしいパワー型タイプで、究極の上がり勝負よりも適度に上がりを要する持久力勝負を得意としている。最終日で馬場も荒れ気味な中山芝コースは合うはずですし、併せ馬で終い強めに追われた1週前追い切り(栗東CW6ハロン85.1-67.9-52.3-38.3-11.8)でラスト1ハロン11秒台を計測。レース間隔が空いた中でも本来の実力を発揮できるだろう。ただ、きさらぎ賞の道中で騎手が折り合いに苦労していたように、気難しい面を持ち合わせていますので、レース当日のパドックでの気配に注意が必要。
ルーパステソーロ(牡3歳 父ゴールドシップ・母ハピネスフォーユー)
前走:1勝クラス3着(中山芝1800m:1分49秒3)
7戦1勝馬。滑り込みで皐月賞に出走となる。父ゴールドシップを彷彿とさせる雄大な馬体の持ち主ではありますが、ダート戦で初勝利を決めているように、芝の決め脚比べになると分が悪い。今回一気の相手強化となるので、馬券的には様子見程度の評価が妥当。
※1週前追い切り動画が公開されていないため、解説は省略します。
レッドベルオーブ(牡3歳 父ディープインパクト・母レッドファンタジア)
前走:朝日杯FS3着(阪神芝1600m:1分32秒7)
昨年のGⅡデイリー杯2歳ステークス(阪神芝1600m)でレコード勝ち。その後のGⅠ朝日杯フューチュリティステークスでグレナディアガーズに阪神芝マイルの2歳レコードを更新されてしまいましたが、勝負どころでロスの大きな競馬を強いられた中でもキッチリ3着。内容的には悪くなかった。ただ、気性面の成長が見込めるとはいえ、今回2000mを使うのは初。ぶっつけ本番で皐月賞にチャレンジという形になる。また、レース間隔が空いた分の割引も必要になりそう。
※1週前追い切り動画が公開されていないため、解説は省略します。
ワールドリバイバル(牡3歳 父エピファネイア・母セシリア)
前走:スプリングS6着(中山芝1800m:1分52秒7)
近3走でハナを奪取する競馬が続いている徹底先行型。逃げ馬候補筆頭のタイトルホルダーが存在する中、逃げる競馬を持ち味にしているこの馬がハナ争いに加わり、ペースアップに貢献する可能性大。完全に伏兵視されているこの馬だが、今回展開のカギを握っていることは間違いない。余力たっぷりの手応えで併走相手に楽々先着を果たした1週前追い切り(栗東CW6ハロン84.6-68.8-53.7-39.4-12.0)の内容は良く、デキ自体は申し分ないが、前走のスプリングステークスでもあっさり凡退しており、正直馬券圏内に割って入るのは難しい気が…。
ヴィクティファルス(牡3歳 父ハーツクライ・母ヴィルジニア)
前走:スプリングS1着(中山芝1800m:1分52秒0)
GⅢ共同通信杯では、勝利したエフフォーリアから0.4秒差の2着に踏ん張っている素質馬。前走のスプリングステークスは共同通信杯よりも相手関係が楽だったとはいえ、重馬場をもろともせず、直線で粘り込みを図るアサマノイタズラ相手に一気の差し切り勝ちを決めた。荒れ馬場で開催されるケースが多い皐月賞でエフフォーリア相手に逆転を決める可能性も十分ありうる。1週前追い切り(栗東CW6ハロン83.2-65.6-51.0-37.1-11.6)は単走で終いを強めに追う形に。レース間隔が詰まった中でも馬体はふっくらとしているので、前走の反動を心配する必要はない。緩い流れだったスプリングステークスでも折り合っていたことから、2000mへの距離延長にも無難に対応できる可能性は高い。
以上が有力馬見解となります。
データ予想などはまた上げていきたいと思います。
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